FOR USER
App Storeからダウンロード
FOR SHOP
出店する
出店する

THE WORLD ELEMENTS

Follow Us

Other

サインアップ

金属なんでもピッカピカ! 東ドイツ生まれのカササギ印クレンザー「エルスターグランツ」[ドイツの定番品]

2016.8.19



ドイツから、みなさんこんにちは。

昔からある定番品って、おもしろいですよね。集めてみるとその国の趣味嗜好・生活習慣が見えてくるというもんです。

今回ご紹介する「エルスターグランツ」も、ドイツ人の生活が垣間見られるような定番品です。これはチューブ入りのペースト状クレンザーで、銅、ニッケル、金、真鍮、ステンレスなど、金属ならなんでもピカピカにしてしまいます。使い方は簡単。湿ったスポンジの上に適量を出して磨いたら、最後に拭き取るだけ。

ドイツ人の、特に年配の方のお宅やキッチンはいつもきれいな印象がありますが、こうしたクレンザーでこまめに磨いているのかもしれません。



この製品は、東ドイツの国営企業オットー・グローテヴォール社の時代から、現在まで生き残っているもの。さらにもとを正せば、東ドイツという国が1949年にできる前、ドイツのライプツィヒにフリッツ・シュルツ・ユニアという会社があり、オットー・グローテヴォール社はそこの製品を受け継いでいたそうです。

ですから、もしかしたらクレンザーの成分そのものは東ドイツが建国される前からあったのかもしれませんが、それは今となってはもうわかりません。

90年に東ドイツという国がなくなってからは変遷を経て、現在はアーレンスホーフという会社が製造しています。



この「エルスターグランツ」、サイズはいろいろありますが150ml入りでお値段は約5.40ユーロ(1ユーロ=約117円、2016年7月19日現在)と、とってもお手頃です。通販サイトのレビューでは「超おすすめ」「新品みたいに輝いた!」と、絶賛の嵐。みんながこのクレンザーで、キッチンのシンクやバイク、金管楽器などをキュッキュと磨いているところを想像すると、何かちょっと微笑ましい気持ちになります。

ところで、「エルスターグランツ」という商品名をそのまま日本語にすると、「カササギの輝き」。カササギとは、黒い羽根に白いお腹、長い尾を持った鳥です。商品をよく見ると、キャップの反対側の端に鳥のマークが描かれていますよね。そう、これがエルスター(カササギ)。日本の一部地域でも見かけるでしょう?

なぜクレンザーがカササギなのか?

明確な答えはないのですが、いくつかの推測は挙げられています。

ひとつはフリッツ・シュルツ・ユニア社の近くに、白エルスター川という川が流れていること。

そしてふたつめは、ドイツではカササギは盗み癖のある鳥で、輝くものを集めるのが好きだと言われていること。実際はそうではないと判明しているのですが、「カササギも盗みたくなるほどの輝き!」という意図が込められているのかもしれません。

ところでカササギの学名って、ご存じですか? なんとPica picaなんですって!

アーレンスホーフ社サイト

■著者プロフィール
久保田由希(くぼた・ゆき)
東京都出身。出版社勤務の後、フリーライターとなる。ただ単に住んでみたいという気持ちから、2002年にベルリンへ渡りそのまま在住。著書や雑誌への寄稿を通して、ベルリン・ドイツのライフスタイルを中心とした情報を発信している。散歩をしながらスナップ写真を撮ることと、ビールが大好き。著書に『ベルリンの大人の部屋』(辰巳出版)、『歩いてまわる小さなベルリン』(大和書房)ほか多数。近著に、ドイツの伝統工芸品やクリスマスなどを紹介した『かわいいドイツに、会いに行く』(清流出版)。
ホームページ:Kubota Magazin

コメント 0
THE WORLD ELEMENTS この機能を利用するためには、App Storeでアプリをダウンロードする必要があります。 App Storeからダウンロード
閉じる
OTHER STORY
Loading...
ITEM RANKING
Loading...
SHOWCASE RANKING
Loading...