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​皮肉屋イギリス人がジョークで着こなすダサかわセーター「Christmas Jumper クリスマス・ジャンパー」|[イギリスの定番品]

2016.12.6



クリスマス時期にイギリスを訪れると、パブで酒盛りをする人達の中にツリーや雪だるま、サンタにトナカイといったベタでカラフルなクリスマス柄のセーターを着て大はしゃぎしている人々を見かけるかもしれない。

これは冬のイギリスに定着している風物詩的なファッションで、通常のブティックよりも、食糧品を売る大型スーパーの一画で簡単に見つけることができる。


有り難いけれど恥ずかしい手編みセーター





お世辞にもクールとは言えないこれらのセーターは、「Christmas Jumper クリスマス・ジャンパー」と呼ばれる季節限定のジョーク・セーターだ(ちなみにイギリスで「Jumperジャンパー」はセーターの意味)。


そのルーツを辿ると、おばあちゃんやお母さんが作ってくれる、びっくりするほどダサい(でも愛情いっぱいの)手編みセーターに行き当たる。


この手編みセーターへのイギリス人たちの複雑な思いは、ちょうど「ハリー・ポッター」シリーズでウィーズリー家の子どもたちが母親から無理矢理与えられるクリスマス・プレゼントの手編みセーターによく表われている。有り難いけれど、着るのが恥ずかしいし、とっても迷惑(笑)。そんな偽らざる気持ちはどうも万人に共通だったらしく、このジョーク・セーターの文化を生み出す土台となった。



ダーシーならトナカイ柄セーターも許される!?





ポジティブな意味で注目を集め始めたのは1980年代。テレビのクリスマス特番で、「着るのが恥ずかしいほど派手にクリスマスしているセーター」を、出演者たちがジョーク混じりに着たことで人気となり、クリスマス時期にクリスマス・ジャンパーを着るという文化がじょじょに定番化。


2001年に公開された「ブリジット・ジョーンズの日記」では、生真面目なマーク・ダーシーがダサダサのトナカイ柄セーターを着てクリスマス・パーティーに参加したことで、一気に注目度がアップ! こぞってメディアが取り上げて一種のファッションにもなった。




その後は、ハイストリート・ブランドも季節になるとクリスマス・ジャンパーを手がけるようにり、今では「クリスマス・ジャンパー=ダサい」というよりも、「クリスマス・ジャンパー=季節のファッション」というイメージに変わりつつある。


通常はパーティーで着ることが多いのだが、近年はもっと多くの日常的な場面でクリスマス・ジャンパーを見かけるようになった気がする。




このクリスマス・ジャンパーを「クリスマス時期以外」に着ている人がいたら……それは真にジョークの分かる人か、または真にダサいかの、どちらかだと思う。


■著者プロフィール

江國まゆ(えくに・まゆ)

ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。出版社勤務を経て、1998年渡英。英系広告代理店にて翻訳ローカライズや日本語コピーライティングを担当し、2009年からフリーランス。趣味の食べ歩きブログが人気となり『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房)を出版。2014年にロンドン発の情報コミュニティeマガジン「あぶそる〜とロンドン」を創刊、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむ。

ホームページ:http://www.ekumayu.com

あぶそる〜とロンドン:http://www.absolute-london.co.uk

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