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“俺はアティチュードを売っている”- 「HELLO//TEXAS」・三好智之が販売するTシャツが1万円以上するワケ

2015.12.11


本格的な冬が到来し、ダウンジャケットやコートを目当てにショップへと足を運ぶ人が多い中、年中問わず「Tシャツ」のみを販売し続ける男がいる。

それは、原宿の裏路地を入ったビンテージアパート「石黒荘」で、70~90年代の古着Tシャツを扱うショップ「HELLO//TEXAS」オーナーの三好智之さんだ。

同店は、商用ではなく、プロモーション用にアメリカで製造された、"ノベルティー"のTシャツを中心に取り扱い、自身のコレクションを題材に、写真界の巨匠・ホンマタカシ、広告界の重鎮・後智仁(WHITE DESIGN)などの豪華キャスト陣を招き製作した写真集「HELLO//TEXAS」が、今年の春に発売されて以来、業界人を軸に改めて注目を集めている。

しかし、販売する全ての古着Tシャツは"1万円以上"と高価なものばかり。普通に見ただけでは、なぜその値段がつけられているかを理解しがたく、はっきりと言ってしまえば"クソ高い"と感じるだろう。

なぜ"ノベルティー"のTシャツばかりを取り扱うのか。はたまた、なぜ1万円を超える値がつけられているのか。その気になる同店の真相について解き明かすべく、さっそくTWE編集部はオーナー・三好さんに話を聞いて見ることにした。






"おしゃれを目的として作っていない。なのに、結果かっこよくなっているみたいな"


※Tシャツに表示される◎を押すことで、三好さんが解説する各Tシャツのストーリーを閲覧することが可能。

- そもそも、Tシャツを取り扱うきっかけはなんだったんですか?

学生時代、毎回訪れる長期休みにバイト代をすべて注ぎ込み、憧れを抱いていたアメリカへ一人旅し、旅行ついでに古着探しをしていたことがきっかけだね。


-もともとTシャツ狙いだったんですか?

最初はデニム目当てだった。古着について調べていると、100万するビンテージデニムも、もとはアメリカのスリフトストアと呼ばれるリサイクルショップでゴミのような扱いをされていたものと知って。


-なるほど。それで買い付けに行こうと?

その通り。大金を払って日本にあるビンテージデニムを買うくらいだったら、その金額でアメリカへ行き、自ら探せば何かしら見つかるかなと思ったんだよね。


-でも、なぜTシャツを買うように?

古着を探していくなかで、バンドTシャツでもなく、キャラクターTシャツでもなく、日本のショップでは見たことのなかった、不思議なTシャツを多く見かけることが多くて。それがノベルティTシャツだったんだけど、とにかくグラフィックがかっこよく、いつの間にかそればかり買っていたんだ。


- しかし、なぜこんな大量に買うことになったんですか?

おしゃれを目的として作っていない。なのに、結果かっこよくなっているみたいなところに惹かれたね。バンドTシャツはファンのニーズに合わせて作っているものだし、お客さんのためのデザイン。しかし、ノベルティTシャツはデザイナーの魂のみ。目的のためだけに作られたTシャツというのが面白くて。かっこいいからとりあえず買おう!とコレクターみたいな感覚で買いあさっていたよ。


- 販売することを想定して集めていたんですか?

全然。ただ、かっこいいから買っていただけ。コレクションみたいな感じだね。それが今となって見返すと、当時スリフトストアで普通に売っていたTシャツ(80〜90年代製)がビンテージになっていたんだ。







"ぼったくり野郎だとか。めちゃくちゃ罵倒され続けてきたね。"


※Tシャツに表示される◎を押すことで、三好さんが解説する各Tシャツのストーリーを閲覧することが可能。

- オープンしてからはどのような反応がありましたか?

価値のないものに自分で価値をつけ、むちゃくちゃな利幅をつけ高額で販売している、ぼったくり野郎だとか。めちゃくちゃ罵倒され続けてきたね。ここ30年の古着業界で、Tシャツをそんな値段設定にするやつはいなかったし。


- 値付けの基準はあったのですか?

そもそも、高価な値段がつけられたバンドTシャツ等は、なぜ高いかと問われたときにマニュアル化しやすいから高額だっただけ。そのほかのTシャツは、何を軸に判断すればいいかがわからず"なんとなく"つけられていた値段なわけ。もとは全てゴミのように扱われていたもの同然なのにも関わらずね。


-「HELLO// TEXAS」の価格はどのようにしてつけられているのですか?

出せない価格ではなく、出さない価格にあえてしているね。品数がどれだけ動くかということより、"誰にどれだけ深く、この思いを届けられるか"ということだけを考えている。その方が価値として重要だと思うし。


-「思い」とはどういうことですか?

今までアンタッチャブルのような存在になっていたノベルティTシャツの本来の目的、ストーリーを明確にし、説明できるようにすることで価値を上げ、それを理解できる人だけに伝えたかったんだ。


- 価値を見出す人がなかなか現れなかったんですね。

おかしな話だよね。そもそもアメリカ古着を買い付けて日本で販売するということは、アメリカンカルチャーに憧れ、日本にそのカルチャーを伝えようしている行為のはず。デニムみたいに誰かが決めた指標がないからといって、わからないものは適当な値段を付けるなんてナンセンスすぎる。


- なぜノベルティTシャツは触れられてこなかったのでしょうか?

"説明しやすく、マニュアル化しやすいものしか評価できなかった"ということに尽きると思う。"なんとなく"でやってきただけ。


-そこで三好さんが新たに発信し始めたと。

そうだね。たしかに、Tシャツ1枚1枚の説明することはしんどい作業。なんとなく古着を買い付けて、なんとなく価格を付けて売るという作業とは全く違う。かなり知的な行為だから、普通の古着屋ではできないことだと思うよ。







"ノベルティTシャツの常識をぶち壊し、新たな発信をはじめた。"


※Tシャツに表示される◎を押すことで、三好さんが解説する各Tシャツのストーリーを閲覧することが可能。

- そこからどのように発信していったのでしょうか?

2008年にノベルティTシャツの常識をぶち壊し、新たな価値を生み出した。それからずっと「あんなの続かない。売れるわけない」とか言われ続けてきたよ。でも、少なからず存在する理解者や、業界のトップに認めてもらえれば、必ず大衆にも届く日が来ると信じ続け、発信してきたね。


- 実際に認知されはじめた感覚はありますか?

店をオープンしてから、何を言われようが続けてきたことが功を奏しているなと感じていて。刺さるべき人には刺さっている感覚はあるね。


-それはどのタイミングで実感したのでしょうか?

一番は、今年(2015年)写真界の巨匠・ホンマタカシさん、広告界の重鎮・後智仁さんと作った写真集が大きく影響していると思う。情報誌「ダ・ヴィンチ」でも糸井重里さんから賞をいただいたこともあり、トップに位置する存在には知らしめてきているし。







"ものを売る場所ではなく、もののかっこよさを伝える場所"


※Tシャツに表示される◎を押すことで、三好さんが解説する各Tシャツのストーリーを閲覧することが可能。

- 今後の展望などは具体的に考えていますか?

今までは理解できる人にしか売りたくないし、近寄ってもらいたくなかった。しかし、ここまでくれば、もう「HELLO//TEXAS」の軸がブレることはないだろう思っていて。ようやく大衆に届けられる環境にはなったかなと。そのため、徐々に多くの人に伝えられるような活動をすることを考えているよ。


- 三好さん自身「HELLO//TEXAS」とはどんな場所だと考えていますか?

ものを売る場所ではなく、もののかっこよさを伝える場所だと思ってる。アティチュードを売るところだね。今までTシャツはアートだ!と、自分で発信してきたけど、とあるキュレーターに言われ気づいたんだ。Tシャツのストーリーを紐解き、僕が価値をつけ、この店で発信すること自体がアートだったということに。


- ようやく新しい価値観の発信が実現してきたばかりというわけですね。

そうなるかもね。でも、お客さんは厳しい人が多いから、今後もダサいことは何一つできない。それだけお客を大事にしているという意味もあるし。服は、モノを買っているようでデザイナーやオーナーの心を買っていて。その心が安くなった瞬間、ファストファッションと同じになってしまうから。コレクションに出ているような、超一流デザイナーと肩並べるくらいの強い気持ちで、僕はこれからもずっとやり続けるつもり。







渾身の写真集「HELLO//TEXAS ある意味、アートピースとしてのヴィンテージTシャツ」


製作された写真集「HELLO//TEXAS ある意味、アートピースとしてのヴィンテージTシャツ」がこちら。写真にホンマタカシ、アートディレターに後智仁と豪華キャスト陣を迎え製作された渾身の一冊。

誰もやったことのない、レールから外れた生き方をするとどうしても叩かれる。しかし、「HELLO//TEXAS」がオープンしてから早7年。暴走機関車と化し、走り続けた彼の行動は、もう誰にも止められない。

オーナー・三好智之が新たに命を吹き込み、特別な空間で、パッションとともにTシャツを販売する。それこそが彼の行うアートであり、Tシャツの価格に秘められた全てだ。



12月12日〜25日、三好さんが付き合いの長いと話す原宿のセレクトショップ「HOMEDICT」にて、第二回目となるポップアップストアを開催。

同イベントでは、「HELLO//TEXAS」に陳列されていたハートフルなTシャツを「HOMEDICT」にも並べ、ノベルティTシャツの魅力に共感する人が少しでも多く現れることを願い、販売する。

オーナー・三好智之本人が在廊する日程は、12月12日(土)、20日(日)、25日(金)の三日間。彼のTシャツに対するパッションを肌で感じたその日には、普通のTシャツが意味あるTシャツへと変貌を遂げ、あなたの手元に届くはず。


「HELLLO//TEXAS in HOMEDICT
会場:HOMEDICT
住所:東京都 渋谷区 神宮前 5-13-3
開催期間:12月12日〜25日
営業時間:12:00 - 20:00
お問い合わせ:HOMEDICT 03-5774-1680
http://www.homedict.jp/
三好智之在廊日:12月12日(土)、20日(日)、25日(金)。

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