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【ロンドンのお店】イギリス伝統のヴィンテージ・フレームを現代に蘇らせジワリと人気上昇中のメガネ屋さん「CUBITTS」

2016.11.22




ロンドンでメガネを買おうと思うと、ドラッグストアでベーシックなデザインのものを選ぶか、高級セレクトショップでデザイン性の高いものをそれなりのお金を出して買うかの二者択一みたいなところがあります。しかし、2年前にSOHOのど真中に登場した「Cubitts」は、どうやらその中間マーケットにスパっと焦点があってしまったようで、現在急成長中。キング・クロスにも新しい店舗ができるとらしいと聞いて、行ってみました。



ー あの〜。


やぁ、いらっしゃい。


ーこちらはメガネ屋さんですよね?


実はね、まだオープンしてないの。1週間後にオープンする予定なんだ。ちょっと見てみる?


ー ぜひ! お邪魔しま〜す。


どうぞ。


ー「Cubitts 」ってSOHOのカーナビー・ストリートにあるお店と一緒ですよね?


そう! SOHO店は2年前に最初にオープンした店で、2号店がその翌年にできて、ほんの2ヵ月前にも東ロンドンに新しい店を出したんだ。


ー すごい勢いでビジネスを拡張してますね!


そうなんだよ。それで、このキングス・クロス店がヘッド・クオーターになる予定なの。


ーへぇ!


あ、僕はオーナーのトムだよ。ようこそ我がショップへ。



ー わぁ、なんて言うか、とても温かいテイストのメガネが多いですね。


イギリスで昔から使われていたヴィンテージ・フレームの形にインスピレーションを得ているからかも。


ー ヴィンテージ・フレーム?


1930年代や40年代を中心に、20世紀初頭から半ばにかけてのヴィンテージ・フレームのデザインを参考にすることが多いんだ。


ーでもまったく古さを感じませんね。


イギリスにある伝統的なメガネのデザインをリバイバルして、現代にフィットさせているというわけ。


ー どうして古いメガネのデザインを復活させようと思ったんですか?


そこにギャップ・マーケットがあると直感したからかな。僕たちが目指しているのはファッション・ブランドじゃないからね。


ーそれはなぜ?


どんなシーンでも使ってもらえる、多目的で普遍性のあるデザインを志しているんだ。もちろん手頃な値段であることも大切。



ー 特にインスピレーションを受けているヴィンテージ・フレームはありますか?


昔、「NHS(国営医療制度)」が患者に無料で配っていたものを参考にすることが多いよ。


ー NHSですか!?


そう。昔のメガネはちょっとね、レンズが小さい傾向にあるから今ではあまり使われていない形も多いんだけど、僕たちはそれを現代人の趣向に合うようにデザインし直して復活させようとしているんだ。



奥のオフィスに入ってみる?


ー ぜひ!




こちらはデザイナーのヘイリー。彼女がたいていデザインしているよ。


ー こんにちは、ヘイリー!オーダーメイドのメガネを作りたいときは、どうすればいいの?


まず、僕かヘイリーのコンサルテーションを受けて全体的な希望を伝えてもらう。それから眼の周りを測定する。こんなふうにね!



ー それから?


フレーム・デザインの希望を聞いて、3つのデザインをスケッチして提案する。


ー3 つも提案してもらえるんですね。


それからプロトタイプを作ってレーザーカットし、顔に合うかどうかを見るんだよ。


ー いちばん高い素材は?


水牛の角。やはり天然素材で質感がまったく違うね。


ーどんな特徴があるんですか?


とても固くて丈夫だし、磨くととても美しいよ。


ー 仕上がりまでにかかる時間は?


コンサルから仕上がりまで最低で4週間はかかるよ。


ー どこで作っているんですか?


イングランド西部のノーフォークにある専門施設だよ。


ー 専門施設?


50年の歴史があるスタジオで、職人がたった一人で作っているんだよ。


ー すごい! でも注文が増えたらタイヘンじゃないですか。


事業を拡大していくにあたって、僕たちも人材を育てていかなくてはならないと思っている。


ー どうしてこんなに成功しているんだと思います?


いいものをとても誠実な値段で売っているから、かな。


ー大切なことですよね。


でも正直、よく分からないんだ。広告もこれまで一度も打ったことはないんだけど、口コミで広がっていったからね。


ー 口コミだけでここまで成長できたって、すごいですね。


いったん顧客になると、みんな魅了されちゃうんだよね。


ー あそこにいる方たちは?


視能訓練の専門家のマイケルだよ。トレーニングをしているんだ。




ー ところで、どうしてキングス・クロスに本店を?


ビジネスを始めたのがここだから。


ーそうだったんですね!


SOHO店をオープンする前の1年間は、オンライン・ショッピングをビジネス・パートナーと一緒に運営していたんだ。そのオフィスがキングス・クロスにあったんだよ。


ー 他のお店はどんな感じ?


それぞれの店が、それぞれのアイデンティティを持っているのが気に入っているよ。スピタルフィールズの店もいいよ。


ー 今度、東ロンドンに行くときに寄ってみます。


彼らに君が行くことを伝えておくよ。


ー どうもありがとう!


じゃあ、またね。



将来は「日本にも店を出したい」と言うトムさん。実はすでに日本にあるパーツのサプライヤーと話を進めているそうです。


私は今回、イギリスのメガネ屋さんを取材して初めて気づいたのですが、鼻が高いイギリス人用のメガネは、鼻パッド部分が日本のものほど張り出していないのです! 慣れ親しんだ日本のメガネの鼻パッドとは形が違うことに気づいて新鮮でした。


お値段は視力検診もレンズも全込みの既製品が125ポンド。日本の相場からすると決して安いとは言えませんが、クオリティを考えるとイギリスではリーズナブルなほう。3年間でここまで成長するというのは、やはりギャップ・マーケットがあるようです。


Cubitts Kings Cross

住所:97 Caledonian Road, London N1 9BT

TEL&OPEN:TBC


Cubitts SOHO

住所:37 Marchall Street, London W1F 7EZ

TEL:020 7129 8128

OPEN:月〜土 10:00 – 19:00 日 11:00 – 18:00


Cubitts The Borough

住所:9 Park Street, London SE! 9AB

TEL:020 7407 6514

OPEN:月〜木 10:00 – 19:00 金 8:30 – 18:00 土 10:00 – 18:00 日 12:00 – 16:00


Cubitts Spitalfields

住所:86 Commercial Street, London E1 6LY

TEL:020 7375 2439

OPEN:月〜土 10:00 – 19:00 日 12:00 – 18:00



■著者プロフィール

江國まゆ(えくに・まゆ)

ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。出版社勤務を経て、1998年渡英。英系広告代理店にて翻訳ローカライズや日本語コピーライティングを担当し、2009年からフリーランス。趣味の食べ歩きブログが人気となり『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房)を出版。2014年にロンドン発の情報コミュニティeマガジン「あぶそる〜とロンドン」を創刊、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむ。

ホームページ: http://www.ekumayu.com
あぶそる〜とロンドン:http://www.absolute-london.co.uk

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