FOR USER
App Storeからダウンロード
FOR SHOP
出店する
出店する

THE WORLD ELEMENTS

Follow Us

Other

サインアップ

本場の伝統的なビールと、クリエイティブなクラフトビールの架け橋になる 『Berliner Berg(ベルリーナー・ベルク)』リチャード・ハッジェスさん|[ドイツのクリエイター]

2016.11.30


「ドイツ」から想像するものを挙げてもらったら、「ジャガイモ」や「ソーセージ」と並んで、必ず「ビール」が出てくると思います。ドイツにはおいしいワインもありますが、やはりイメージとしてはビールの国なのではないでしょうか。

そういう私も、ビールが大好きです。ドイツ各地にいくつものメーカーがあり、全国に流通していない銘柄がたくさん。すべてを制覇することなど、とても無理。


アメリカからやってきたクラフトビールブーム





そんなビール大国ドイツでは、数年前からクラフトビールが流行しています。伝統的なドイツのビール醸造所は小規模なので、ドイツビールはもともとクラフトだったと言えなくもないのですが、現在のクラフトビールの流れはアメリカからやって来たもの。それまでドイツではお目にかからなかったペールエールやIPAといったスタイルのビールが、急速に増えました。



ベルリンにもクラフトビールを作るマイクロブルワリー(小規模醸造所)が、次々に登場しています。Berliner Berg(ベルリーナー・ベルク)は中でも人気の一つ。ビールを醸造しているリチャード・ハッジェスさんは、出身地のアメリカでクラフトビールと出会い、南ドイツにあるヴァイエンシュテファンの醸造科とドゥーメンス・アカデミーでビール醸造を学びました。



その後ドイツ・フランクフルトやイタリア、ミュンヘンの有名な「クルーリパブリック」などの醸造所で働き、ベルリンでBerliner Bergを設立。



「ベルリンにはクラフトビールの醸造所がたくさんあるし、ヨーロッパ有数のビールタウンになる可能性があると思う」とリチャードさんは言います。




「ビール純粋令」にとらわれない、クリエイティブなビールを創りたい





ドイツには「ビールは大麦(麦芽)、ホップ、水以外の原料(後になって酵母も加わりました)を使ってはならない」という「ビール純粋令」があります。それは、ビールの品質を保つために生まれたものでした。



しかしEUになったことで純粋令に則らないビールがドイツに輸入されるようになり、新たな味を追求するクラフトビール醸造家の中には、純粋令にとらわれない商品を追求する人も出てきています。



「純粋令の面から見ても、Berliner Bergのビールはベルリンで醸造するのがいいんです。純粋令が生まれたバイエルン州では、いまでもそれを守らなければいけない。でもベルリンは違う。純粋令かどうかを気にする人は少ない。劣悪なものを混ぜて質を下げるのはもちろんよくないけど、よりよい味や香りのためにオレンジピールなどを使ったりと、クリエイティブなことに挑戦できます」




「味」への真摯で柔軟な考えがドイツの新しいビールの歴史を作っていく



リチャードさんは、大量生産ではないドイツの伝統的なビール醸造と、クラフトビールの考え方を結びつけることをモットーに、ビールを作っています。



ですから、Berliner Bergの看板商品には、ドイツの典型的なビールであるラガーがラインナップされています。一口含むと、フローラルな華やかな香りが感じられます。そこが、大手メーカーには感じられない、Berliner Bergならではの個性でしょう。





「『クラフトビールメーカーの定番商品になぜIPAがなくて、ラガーなの?』と聞かれることもあるんですけど、ラガーだからクラフトじゃないとは言えないんです。大切なのは味ですよ」







品質にこだわりながら、何種類ものビールを作りたいと話すリチャードさん。定番商品以外に、シーズンビールも販売しています。Berliner Bergのビールは、リチャードさんらが経営するバーや、ビール専門店で味わえます。ベルリンに来たら、一度体験してみてください。



■ Berliner Berg HP:

http://berlinerberg.com/


■著者プロフィール

久保田由希(くぼた・ゆき)

東京都出身。出版社勤務の後、フリーライターとなる。ただ単に住んでみたいという気持ちから、2002年にベルリンへ渡りそのまま在住。著書や雑誌への寄稿を通して、ベルリン・ドイツのライフスタイルを中心とした情報を発信している。散歩をしながらスナップ写真を撮ることと、ビールが大好き。著書に『ベルリンの大人の部屋』(辰巳出版)、『歩いてまわる小さなベルリン』(大和書房)、『かわいいドイツに、会いに行く』(清流出版)ほか多数。新刊『きらめくドイツ クリスマスマーケットの旅』(マイナビ出版)が発売されたばかり。
ホームページ: Kubota Magazin

コメント 0
THE WORLD ELEMENTS この機能を利用するためには、App Storeでアプリをダウンロードする必要があります。 App Storeからダウンロード
閉じる
OTHER STORY
Loading...