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波佐見焼ブームの影のヒーロー。3人のヘッズによるミンゲイブランド「TALKY(トーキー)」

2016.11.8


長崎県波佐見町で生産される陶磁器「波佐見焼」をリメイクし、都会的なライフスタイルにフィットする新しいプロダクトへと生まれ変わらせるミンゲイプロジェクト「TALKY」。

メンバーは、「現役のファッションデザイナー」「ヒップホップフリーク」という共通点を持つ3人。

上の写真のスケートボード型箸置きや、80s'テイストのグラフィティが描かれた湯呑みなど、伝統工芸とさまざまなカルチャーをミックスさせたプロダクトが特徴です。


今夜は中目黒の餃子屋さんで、クラフトビールでトーキー(おしゃべり)になったところを狙い撃ち。「TALKY」に関するさまざまなお話を伺いました。




長崎県波佐見町はゲットータウン!?





今となってはマルヒロの「HASAMI」など、セレクトショップやライフスタイルショップでも波佐見焼の文字を目にすることが多くなりました。


だけど、これは実はほんの最近の話。「TALKY」が活動を開始した2008年頃にはまだその存在を知る人は多くありませんでした。


メンバーのひとりが波佐見町の出身だったことをきっかけに、「TALKY」のプロジェクトは始まります。


「波佐見町はめちゃくちゃ不便な町なんですよ。空港からも遠いし、電車も通ってない。実は有田焼の産地は波佐見町から近いんですけど、有田は電車が昔から通ってるんです。


当時は有田焼がブランド品だとすると、波佐見焼は日用品。隣町なのに全然違って、『有田のやつらは助成金たんまりとりやがって、ちくしょう』みたいな。笑


ある意味、波佐見はヒップホップカルチャーでいうゲットーみたいな感じでした。何かに飢えてましたね」



陶器の墓場に現れた3人のヒーロー



居酒屋で3人で飲んだいるときに、波佐見の現状について話があがり、彼らは動くことを決めます。


「その当時産地がそこまで盛り上がってなかったので、余剰在庫やB級品が出るとお金をかけて捨てなきゃいけなかったんです。"陶器の墓場"って言われてるらしいんですけど、それが山積みになっている写真を見せられて。


捨てるのにもお金がかかって、すごく無駄だって話を聞いたので、なんとかできないかって。はじめは捨てられるはずの陶器をリメイクすることからスタートしたんです」


彼らが最初に手掛けたのは陶器にシールを貼り付けてからサンドブラストを吹き付けて模様をつくるというもの。波佐見焼の窯元にわざわざサンドブラストを導入してもらったといいます。





捨ててしまうはずのB級品をリメイクするといっても、元々は職人が丹精込めてつくりあげた作品。職人の感情から考えても普通では話がまとまらなそうなところ。


「メンバーの友人が窯元の2代目で、産地だけでおさまらないで、なにか面白いことをしたいって考えていたんです。窯元は自分たちにない新しいアイデアを求めていて、僕らのファッションで培ったアイデアとリンクしたんだと思います。


例えば、古着のTシャツにプリント乗せたり、染めてみたり、リメイクしたりっていうアパレルのアイディアを全部陶器に置き換えたんです。それを彼らは面白がってくれて。


普通だったら絶対無理です。自分のつくったものを削ってくれとか言われたら『ふざけんな』ってなりますよ。


でもそこはこれまでのアパレルでの実績を見てくれたから、お前らだったらいいよって感じで」


まだ「日用品」ブームも来ていなければ、マルヒロの「HASAMI」ブランドもなかった時代。彼らが波佐見町に持ち込んだ異文化は、今の波佐見焼ブランドに少なからぬ影響を与えていたのかもしれません。










結婚式の引き出物でブレイク





伝統工芸、日用品にファッション的なアプローチをした先駆者。であるはずの彼らは、「TALKY」の活動のために副業をするほど赤字続きでした。注目を浴びるきっかけになったのはスケートボードの箸置き。


「コレはメンバーの結婚式の引き出物だったんですよ。それイケてるから、いいじゃん、売ろうぜって。笑


これ実はすごく工程が複雑なんですけど、スケボーでいうデッキとウィールをそれぞれ別の型でつくって、一つひとつ手でつけているんです。


彼がスケーターなので、結婚式のサプライズの為に完璧にこだわってつくってたんです。リアルなスケーターの子たちが見ても、作りに驚いてくれているという話を聞きます。」




TALKYがTALKYらしくいるために




メディアでもよく見かけるようになった、「TALKY」のプロダクト。商売ベースで考えれば、ここで商品リリースのペースを上げて、一気に拡大路線と考えてもおかしくはありません。


「本業のアパレルで、シーズン毎に全部新しく変えなきゃいけないっていう商品の出し方にずっと疑問を感じてたんです。だから僕らは一度プロダクトを作ったら、これを廃れるまでイジり倒したいし、まだ届いていない人がいたら、どこまでも届けたい。


例えば、このTシャツ型の花瓶も、好きなバンドのステッカーを貼れば、自分好みのバンドTシャツ花瓶になるじゃないですか」



「アパレルでディレクターとかデザインやってると、シーズンだったりサイクルに振り回されるんです。だから『TALKY』では、そうじゃないところでやることが大事だと思っています。根を詰めたらアウトだなって。


僕らは1000万円売れたら、その1000万円でイベントをやるとか、そういう発想なので、誰の懐にもお金が入らないんですよ。飲み代に消えるだけ。


そもそもこんな面倒なことを始めたのも、3人で絶対に会わなきゃいけない理由をつくってるだけなんです。僕らなりの大人の遊びだし、部活やバンド活動みたいなものです。


こないだは憧れのヒップホップDJに、世界で一つのオリジナルマグカップを作って会いにいきました。それでサインやCDをもらって喜んだり。笑


最高の物物交換ですよね。自分たちの好きな人たちと繋がるツールでもあるんです」


取材が終盤にさしかかると、持ってきた「TALKY」のアイテムを取材陣に、そしてお店にと大盤振る舞いし始める3人。


アパレルの第一線でさまざまな制約と戦っている彼らだからこそ、自由にものづくりをするためにどうするべきなのか、そしてその楽しさを知っているのかもしれません。







■TALKY(トーキー)

アパレルをバックグラウンドとする3人が、プロダクトのもつ可能性をビースティーボーイズ世代の新解釈で提案する、ミンゲイプロジェクト。伝統と先端技術のスクラッチによる新しい解釈の陶器を提案。

http://talky.jp/


■取材協力

OHKA THE BEST DAYS

中目黒と池尻大橋の中間に位置する東山エリアにある餃子とクラフトビールのお店。クラフトビールと、パクチーやチーズをまぶしたアレンジ餃子の組み合わせは絶品。

〒153-0043 東京都目黒区東山2丁目4−8

03-5708-5873

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