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​モノの価値ってなんだろう? [Roundabout(ラウンダバウト)店主・小林和人さん]

2016.7.7


"良いモノ"って、なにをもって"良い"って言えるんだろう。

売れているって意味だったら世界で一番の家具はIKEAといえるのか? 機能性という意味だったらiPhoneとか? 歴史的な価値なら縄文式土器?

2016年4月、代々木上原の住宅街にオープンした日用雑貨の店「Roundabout(ラウンダバウト)」の店主・小林和人さんにお話を伺いました。


「Roundabout」は1999年に小林さんが学生時代の友人と吉祥寺で始めたお店を、2000年から1人で引き継ぎ、その独自のセレクトセンスでじわじわとファンを増やしていった、知る人ぞ知る有名店。今春、吉祥寺の店舗の建物の取り壊しに伴い、代々木上原に移転してきた。

まだ一部内装工事中の店内は、倉庫のような無骨な雰囲気の中に、さまざまな年代、ジャンルの商品が整然と並べられていて、時間や場所の概念を越えたような、どことなく異空間。

そもそも、日本語訳で「環状交差点」という意味の「Roundabout(ラウンダバウト)」という店名は、さまざまな背景をもった物や人が行き交う場所という意味で命名したものなんだとか。






店内の商品を見ていると、あることに気づく。バックグランドのある商品を揃えているほど、そのウンチクを商品と一緒に並べたくなるのが人の性だけれど、「Roundabout」の店内にはそれが最小限に留まっている。

「そうですね、まずは手にとって、モノの魅力を感じてほしいんです。もちろんラインナップがわかることは大事なことですし、おろそかにしてはいけないことですが、あまり説明が過剰になると…」

-頭で理解しようとしてしまう?

「私も展覧会にいったときに、作品の説明を読むことに夢中になってしまって、作品を見ている時間よりも説明を読んでいる時間のほうが長かったなんてことがあります。

せっかく実店舗でやっているので、店舗では商品に直に触れていただいて、必要な情報は接客のときに付け加えればいいと考えています」


普遍性のあるモノが集うニュートラルな場所

ゆっくりとしたペースで言葉を選びながら話す小林さん。過剰にセールストークをすることもないし、かといって無口なわけでもない。話しているうちにだんだんと「Roundabout」の異空間に体が浸かっていくような、不思議な感覚に陥る。



「『Roundabout』は時代や地域でまとめてしまうのではなくて、海外のモノもあれば、日本のモノもある。手仕事のモノもあれば、機械生産のモノもある。そんなニュートラルな場所にしていきたいと思っています。

そんなさまざまな背景のモノが行き交う場所にしたくて。その中でタイムレスであったり、普遍性があるモノをベースにしていきたいです」

-タイムレスってどういうことでしょうか?

「似た言葉で"レトロ"と"クラシック"という2つの言葉がありますよね? 私はこれらが混同されがちだと思っています。

"レトロ"は形やディテールで、例えば60年代ぽいなどと感じる、いわゆる懐古主義的なもの。自分のお店には"レトロ"はいらないと思っています。

一方で"クラシック"は今年発表されたものであっても、その瞬間に長く受け継がれていくだろうと確信を得られるようなもの。"クラシック"なものは魅力が更新され続けていくから消費されづらいんじゃないかと思います」


-小林さんはさまざまなものづくりの現場に立ち会っていますよね? タイムレスなものはどういう条件で生まれるのでしょうか?

「ある共同体で継承される民具のような、トライアンドエラーを繰り返し、長い年月をかけてブラッシュアップされていく物なんかがありますよね。いうなれば知恵の蓄積のようなもの。あとは、新しいプロダクトであっても開発期間のリサーチと試作に十分な時間と労力をかけている物は、それだけタイムレスな存在となり得る可能性が高いと思います。

こういった部分ができあがった製品の、ありそうでなかった普遍的な佇まいにつながっているのではないでしょうか? "ありがち"と"ありそうでなかった"は天と地ほどの差ですよね。そこを分けるのが、どれだけ考えを練って、どれだけブラッシュアップしたか、なのだと思います」








モノのもうひとつの役割は?

このメディアで人のライフスタイルやアイテムを紹介するようになり、ずっと考えていたことがある。それは"モノの価値"って何なのかということ。


-メモ帳でもカレンダーでも、機能としては今はデジタルで間に合っちゃうじゃないですか。"モノの価値"って何なのでしょうか?


「実際、私もスケジュール管理やto doリストは携帯で管理しています。モノの役割は機能や利便性を尺度にされがちですが、私はそれだけではないと思っています。モノが存在することによってもたらされる何か。豊かさといえるようなある種の価値だったりするのかもしれません。そういう数値化はされないけど、確実にそのモノが存在していることでもたらされる働きがあるのではないかと考えます。私はその働きに"作用"という言葉を当てはめています。


例えば、予定を管理するならば携帯でいいかもしれないけど、日記をつけるならばノートに書くことで、少し気持ちが違ってきますよね。


今お伝えしたことは道具以外にも当てはまると思います。私のもうひとつの店「OUTBOUND(アウトバウンド)」では用途や機能も前提としていないオブジェのようなものも取り扱っています。手に取る人の見立て次第で、新たな機能が生まれるかもしれないですし、そのモノがあるから気持ちが安らぐということもあるでしょう。


モノの役割は人との関わりによって変わってくるのではないでしょうか」



「Roundabout」初期から取り扱う名品たち


お店をスタートしてから15年以上。常に模索を繰り返しながら今のスタイルにたどり着いたという「Roundabout」の中で、初期の頃から取り扱い続けているアイテムがある。今回はそんなまさにタイムレスなアイテムを紹介。




Roundabout(ラウンダバウト)
-〒151-0064 東京都渋谷区上原3-7-12-B1
-Open 12:00 – Close 20:00
-定休日 火曜日

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