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選択の先を想像する。リバースプロジェクトが伝える未来型消費|100年時代のニュースタンダード

2017.4.4

人が100年生きる時代。せっかく長い人生なのだから、ただ時間とモノを消費するだけではなく、あとで振り返ったときに「楽しい人生だったな」と思いたい。世の中には、ずっと昔から変わらないモノもあれば、ものすごい早さで進化していくモノもある。100年後に残るモノを作ろうとしている人もいる。じゃあ僕たちは、人生を豊かにするために、どのような「モノ付き合い」をしていくのがいいのだろう。今、「100年時代のニュースタンダード」を考えてみた。




大量生産、大量消費がひと昔前の言葉に聞こえるようになった昨今。私たちの消費スタイルは少しずつ変わってきているように感じる。


これからのモノとの付き合い方を考えたとき、ぜひ話を聞いてみたいと思ったのが、今ある環境や社会の課題を見つめ直し、未来の生活を創造する活動をしているリバースプロジェクトだった。伊勢谷友介さんとともにリバースプロジェクトの代表を務める龜石太夏匡さんは、「自分の選択がどんな未来を作るか想像することが大事」と語る。


当たり前の暮らしを支えるものに、みんなが気づいた


リバースプロジェクトが発足したのは今から8年前。


「今でこそエシカル、サステナビリティといったキーワードが生まれているけど、リバースプロジェクトを立ち上げた8年前は、ロハスとかエコとか、もう少しふわっとした言葉が使われていました。


そんな時代に、『人類が地球に生き残るためにどうするか』というコンセプトを掲げてリバースプロジェクトを立ち上げました。今を生きる大人が次の世代の未来を作っていかないとダメだよねということで、クリエイティブな視点で社会問題の解決を目指そうとスタートしました」と龜石さん。


ふわっとしていた世の中の空気感は、3.11の震災を経て、ある種の緊張感が漂うようになった。さらに、自然災害がクローズアップされるようになったことや、スマートフォン1つで地球の反対側の情報が瞬時にわかるようになったこともあり、自分たちが当たり前に暮らしていることが決して当たり前ではないということに、多くの人が気づいた。


「自分たちの暮らしがどこかに負荷をかけているということ。海の向こうの世界と思っていた問題が実は自分たちに直結しているということに、ここ数年でみんなが気づき始めたのかなと。そして、未来を想像したときに、今自分に何かできることはないだろうかと考える人が増えたのだと思います」


こうした世の中の先陣を切るように、リバースプロジェクトでは一つひとつの社会問題をプロジェクトに落とし込み、プロダクトを通して解決策を提示している。


廃棄されるエアバックとシートベルトを使った商品開発に取り組む「エアバッグプロジェクト」。国産にこだわった丁寧なものづくりでファンを持つ「master-piece」と、ストリートのエッセンスを持ちながら、日本のブランドらしい機能的なバッグを製作。


国内だけでも年間30〜40万頭駆除されてしまうイノシシとシカにイノチを吹き込み、肉は食用として、皮はレザー小物などを製作している「イノチカプロジェクト」。国内のエシカルレザーブランドのパイオニアでもある「genten」と鹿革を採用したバッグを製作。


エシカルを流行にしないために



その取り組みの1つが、原宿のストリートからエシカル文化を発信するショップ「GIVE LIFE×REBIRTH PROJECT」だ。扱っているのは、リサイクル素材やオーガニック素材で作られた洋服や雑貨をはじめとしたエシカルなアイテム。いずれも、リバースプロジェクトが掲げる理念に共感したブランドのものだ。




「エシカルとは道徳的という意味です。じゃあ、道徳的な消費って何だろうと。

たとえば、オーガニックコットンのアイテムがなぜエシカルなのか。肌にいいからではなくて、この本質的なことは、大量生産で安いコットンを作っている現実について考えることなんです。


せっかく買うなら誰かの支援になるものを、環境にいいものを、という意識を持つ人が近年増えています。それはいい流れだと思いますが、こうしたエシカルな行動を単なる流行で終わらせるのではなく、カルチャーとして根付かせることが大事だと思うんです」



「GIVE LIFE×REBIRTH PROJECT」という場所を通して、エシカルな行動に自分たちがまず取り組み、それをみんなに伝えていく。一過性のものではなく、継続して世の中に問い続けることをリバースプロジェクトでは大事にしているのだ。


自分は何を選択するのか


また、食の分野でも活動を行っている。2015年に六本木ヒルズで実施した「CHOICE」というイベントでは、フードロスという社会問題を知ってもらうきっかけとして、規格外野菜を使ったスープを無料配布した。


ちょっと形がふぞろいなだけで廃棄される野菜が膨大にあるという現実を知っているだけで、自分の行動の選択肢が1つ増える。「CHOICE」はこうした気付きと選択を体験してもらうことが目的だった。



「人生は選択の連続です。お店でどんな野菜を買うのかというのも1つの選択ですよね。自分がそれを買うことで未来にどんな影響を与えるのか。いいことなのか、罪悪感を覚えることなのか。何かを買うときに『自分はこれを選ぶんだ』という意志を持って、自分の心に従って選択していくことが大切だと思うんです」


とはいえ、理想と現実はあって、身の回りのものをすべてエシカルにするのはなかなか難しい。だけど、少しずつ取り入れることはできる。


「僕だって、食べるものすべてオーガニックの食材で、着る服すべてがエシカルの素材でなんてできません。コンビニだって利用するし、大量生産のアイテムも使います。


だけど、たとえば100円の安いライターを買ったときに、『自分は100円を払ってこれに投票しているんだ』という意識をほんのちょっと持って、これでいいのかなと考える。それだけで、自分の選択が変わるかもしれないし、未来に影響を与えることもあると思うんです」


買うことで、作り手を応援する


何を選ぶかは、何を応援するのかということにもつながる。そう思うと、アイテムの選び方は今までと変わっていきそうだ。

便利だから、安いから、人気だからという理由だけではなく、プロダクトが生まれる背景に想像力を働かせたうえで、自分が何を選ぶのか。

自分のスタイルを持って、主体的にアイテムを選んでいくことが、これからのモノ付き合いのスタンダードになっていくのかもしれない。


2016年10月23日開催された「Tweed Run Tokyo 2016」では、「GIVE LIFE」が中継地点に。


撮影協力:PR bar 写真提供:リバースプロジェクト

撮影:中山みのり 取材・文:村上佳代

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