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なぜコンバース「オールスター」は100年定番であり続けるのか|100年時代のニュースタンダード

2017.3.23

人が100年生きる時代。せっかく長い人生なのだから、ただ時間とモノを消費するだけではなく、あとで振り返ったときに「楽しい人生だったな」と思いたい。世の中には、ずっと昔から変わらないモノもあれば、ものすごい早さで進化していくモノもある。100年後に残るモノを作ろうとしている人もいる。じゃあ僕たちは、人生を豊かにするために、どのような「モノ付き合い」をしていくのがいいのだろう。今、「100年時代のニュースタンダード」を考えてみた。



言わずと知れたコンバースの大定番モデル「オールスター」が、2017年に100周年を迎えた。正統派のアメカジからドレスアップスタイルのハズしまで、老若男女ありとあらゆるテイストのファッションにマッチするデザインは、まさにスニーカーのスタンダード。とはいえ数多あるスニーカーの中で、なぜオールスターが100年もの間、愛されて続けてきたのか。その秘密を歴史から探ってみる。


オールスターは生まれた当時から現在まで変わらずに、ほぼ17パーツで作り上げられている


オールスターが生まれたのは1917年。当時生まれたばかりの新しいスポーツ、バスケットボール専用のシューズとして誕生した。今でこそ、ローテクスニーカーの代表として語られるオールスターだが、それまでのキャンバスシューズにはなかったハイカットの形状、滑りにくいゴムのソール、くるぶしを保護するアンクルパッチなど、わずか17のパーツからなるシンプルなつくりながら、当時の技術を駆使した正真正銘のハイテクスニーカーだった。


現存する世界最古のオールスター


誕生からほどなくして、プロのバスケットボール選手であるチャールズ・H・テイラー氏がオールスターの魅力にほれ込み、プレイヤー兼広報活動を行った。彼がオールスターを愛用しはじめ、オールスターの人気は加速度的に広がる。そして1946年、その功績をたたえ、「Chuck Taylor」の文字がアンクルパッチに記されるようになる。一部のスニーカーマニアがオールスターのことを「チャックテイラー」「チャックス」と呼ぶのは、それが所以なのだとか。



淘汰されたからこそ、100年続いた


1960年代後半になると、ライバル社によるレザー製バスケットシューズなどが誕生し、バスケットシューズとしてのオールスター人気に陰りが見えはじめる。コンバース社もレザーのオールスターを発売するも以前のような勢いは取り戻せず、各社がしのぎを削る戦国時代へと移っていく。


そんな中、オールスターはその使用シーンを広げていく。1961年に映画『ウエスト・サイド・ストーリー』の中でオールスターを履いた主人公たちが踊る様子が描かれ、後のスニーカーブームにつながったほか、1970年代に入るとパンクバンドのラモーンズがオールスターを着用したことで、ストリートにもファンを広げた。また、1971年に白黒以外のカラーバリエーションが増えたことも、より多くの人がオールスターを手に取るきっかけとなった。


1971年以降、カラーバリエーションが増える


1983年には初となる柄生地を使ったオールスターが誕生。それがカモフラージュ柄だったことから通称「83(ハチサン)カモ」と呼ばれ、たびたび復刻されて人気を集めている。


実用的なスポーツシューズからファッションへ。その世界を広げるべく舵を切ったことが、その後オールスターがより多くの人に長く愛される定番へと成長した大きな理由である。


Made in USA のVINTAGE 83カモ


ビンテージ83カモをリバイバルした国産のオールスター


100人100通りのオールスター


その後もオールスターは色柄、素材、ディテールの違いなど、無限大のバリエーションで広がり続け、それぞれを愛用する人が自分の個性で履きこなし、それがスタイルとして成り立つアイテムへと成長した。


日本でも、ストリートシーンを賑わせた著名人が1990年代に愛用していたレザーのローカットタイプによって多くのフォロワーが生まれたり、近年ではママモデルがグレーのハイカットを着用したことでアラフォー世代に爆発的ヒットしたり、若者層に人気を誇るファッションSNSでは、インフルエンサーらが赤のハイカットを履きこなす様子に多くの女性が追随するなど、枚挙に暇がない。


また、履き方にもその時代のムードが出る。1990年代の古着ブームのときはあえてサイズアップしてシルエットを細めに調整した、いわゆる"デカ履き"がかっこいいとされ、2000年代になると中にインソールを入れてヒールアップする女性も登場。メーカーもその空気をいち早く読み取ってインヒールタイプを発売するなど、レスポンスの早さもオールスターの人気を上昇させる要因となった。


オールスター生誕100年を記念しポップでキュートなミッキーマウスの柄も限定発売


101年目からのオールスター


2016年12月、コンバースフットウェアはオールスターの100年の歴史を継承しながら、さらなる進化を目指すべく「ALL STAR® 100」モデルを発表した。


ALL STAR® 100


従来のオールスターとルックスはほぼ変わらないが、クッション性のあるカップインソールや、滑りやすさを軽減するアウトソール、さらには汚れにくいシューレース&アイレット(レースを通す穴)など、7つのスペックアップを施した。巷に出回るハイテクスニーカーに引けを取らない履き心地を実現し、オールスター離れした世代からも評価を得ているという。



さらに、ヒールラベルにはクラシックなデザインを採用、インソールの名称には1990年代に開発されたものと同じ「REACT」と名付けるなど、先達へのリスペクトも存分に込められている。


長きに渡って人々の足元を彩ってきたオールスター。ルックスは変えずとも時代に合わせて内面の機能性をブラッシュアップし、時代を読んだ素材やバリエーションを絶えず更新してきたことが100年続いた大きな理由ではあるが、改めて感じるのは100年前に考えられた基本形の完璧さ。「良いものは長く残る」ということが実証されたこの素晴らしきスニーカーを、100年後の人々も愛しつづけ、誰かの足元を彩るアイテムとして存在し続けるだろう。


www.converse.co.jp/

画像提供:コンバースフットウェア株式会社

文・橘川麻実


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