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森を感じる。木と暮らす。「Cul de Sac(カルデサック)」が手がける青森ヒバプロダクト

2017.5.18


中目黒の住宅街。細い小道を入った袋小路の場所に、青いドアが印象的な一軒の家があった。なんだか森の中にある隠れ家のような雰囲気。ここは誰かの家? 気になって窓からそっとのぞいてみると、どうやら洋服や雑貨を扱うショップのようだ。「Cul de Sac(カルデサック)」というのがお店の名前。




ドアを開けると、大きな目をくりくりさせたフレンチブルドックが勢いよく駆け寄ってきた。パンツとシャツと雑貨が置かれたアトリエのような空間を満たしているのは、優しく、凜とした森の木々の香り。思わず目を閉じて、すーっと鼻をくすぐる香りに、しばし身を預ける。


当たり前にあった青森ヒバの価値に、改めて気がついた


森の香りを放っているのは、店内に置かれているラグやキッチン道具、ガラス瓶にたくさん入った木片だった。隣には、ルームスプレー、精油、クローゼットの消臭剤などが並んでいる。ラベルを見ると、「青森ヒバ」と書かれていた。初めて聞く名前だ。




デザイナーの村口実姉子さんに訊ねてみると、青森ヒバとは「青森県の木」に指定されている樹木で、木曽ヒノキ、秋田スギと共に日本三大美林に数えられているのだそう。水に強く、耐久性があり、優れた抗菌効果、防虫効果、消臭効果、リラックス効果があるといわれていて、古くから建築材や日用品の材料として使われてきたという。



店内に並ぶ青森ヒバプロダクトは、天然の青森ヒバの端材を主に使って作られている。


「青森の実家が製材業を営んでいて、子どもの頃から当たり前のように青森ヒバが身近にあったんです。でも、実家を出て東京に来たら、全然知られていないということがわかって。こんなにいい木なのにもったいないと感じていました。

青森ヒバの良さをもっと広めたいとは思っていたのですが、中途半端にやるのは良くないと思い、胸の中に閉まっていたんです。でも、両親やスタッフと青森ヒバの話をしているうちにじわじわと積もってきて、本格的にブランドを立ち上げることを決意しました」


そうして2015年、村口さんが手がけるファッションブランドに、「Cul de Sac-JAPON」として青森ヒバプロダクトが仲間入りした。





「昔ながらの伝統の」という枕詞がつくと、アイテム自体は良くてもどこか素朴さを感じさせるデザインだったり、レトロなパッケージにくるまれていたりするが、「Cul de Sac -JAPON」の青森ヒダプロダクトは、ひと言で言えば、クール。


「香りのアイテムというと女子目線になりがちですが、あえてユニセックスで使えるデザインを意識しています。また、青森ヒバの機能をしっかりと伝えることを重視しているので、抽出の仕方や使い方などを書き綴り、白ベースのデザインで余白を残し、医薬品のようなイメージで作りました」


木の温もりと、化学っぽいデザイン。有機的なものと無機的なものを融合させることで、懐かしさと静謐をまとった、これまでにない新しい青森ヒバのプロダクトができあがったのだ。


作り手の想いがプロダクトを深めていく


話を聞きながら、棚に並ぶ青森ヒバのプロダクトを眺めてみる。ゆっくり目線を下ろしていくと、ふと、棚の下に置かれた木の籠に目を奪われた。なんてことはない普通の籠だが、均等の木のテープで端正に編み込まれていて、艶やか。白木の美しさが際立っている。


「この籠は、青森ヒバの特性を知り尽くした籠職人さんに手作りしていただいたものです。木をカンナで削ってテープ状にしてから、1つずつ丁寧に編み込んでいくのですが、その様子を見るたびに職人さんの技術と感性に圧倒されます。お一人で作られているのであまり多く生産できないのですが、この伝統技術は青森ヒバと共に未来に残していきたいですね」


この籠だけでなく、「Cul de Sac-JAPON」のプロダクトのほとんどが、青森ヒバとともに暮らす人たち手によって作られているという。


「木の加工品は実家の工場で作っていますが、地元の企業や職人さんたちにも協力していただいています。オイルの抽出をしている企業に精油を作ってもらったり、青森伝統の裂き織りをしているお母さんたちに青森ヒバの木でマットを制作してもらったり。一緒にやりませんかって相談に行ったら、みなさん、『いーよ、やろうよ』って喜んで協力してくださるんです。ありがたいですね」


地元の方々も、青森ヒバを広めたいという気持ちは同じだったのかもしれない。そんな背景があるから、どのプロダクトにも作り手のこだわりと想いが詰まっている。


今後は、「ラインナップを増やすのではなく、プロダクトを厳選して、1つひとつの『深さ』を追求していきたい」と語る村口さん。


シンプルな日用品に宿る美しさと、自然のものだからこその高機能を備えた青森ヒバプロダクトは、たくさんの人の想いと共に、これからも進化を続けていきそうだ。



Cul de Sac

東京都目黒区上目黒2-24-13

12:00 ~ 20:00 、日曜定休

http://culdesac.jp/

→Cul de Sac-JAPON のショーケース一覧


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