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130年間フランスで愛され続けるビスケット、「LU(リュ)」のプチ・ブール[フランスの定番品]

2016.8.19



大人になって、ふと、幼い頃に食べていた素朴なお菓子を食べてみたくなることがありますが、 フランス人にとってこの「LU(リュ)」のプチ・ブールはそんな存在のビスケットかもしれません。


1886年、フランス西部の街、ナントで誕生し、今もスーパーで普通に売られている超がつくほどロングランのベストセラー商品。直訳すると「Petit Beurre=小さなバター」という名を持つこのビスケットは、老舗の製菓メーカー「LU」の創始者であるルイ・ルフェーヴル・ユティルが考案しました。それから130年の月日が流れた今も、当時使っていたビスケット型とまったく変わらない形を受け継ぎ、フリルのような縁のある長方形=バターの香るおいしいお菓子を思い浮かべるほど、プチ・ブールの形はフランスで定着しています。



お茶の時間に使うレース編みの敷物から発想したというこの形には、実は深い意味が込められています。まず、4つの角にある突起した部分を「Oreilles=耳」と呼び、これは四季を表しています。周りを縁取るフリルは「Dents=歯」と名付けられ全部で52の歯があり、これは1年間の52週を意味します。そして、ビスケット全面に横6つ、縦4つに整然と並ぶ小さな24個の点は1日の24時間を示しています。自然の摂理に基づいたデザインが、このビスケットをさらにおいしくしている秘密の魔法かもしれない?と思ってしまいます。


フランス人と一緒にこのビスケットを食べる機会があれば、どんな風に食べるかぜひじっくり観察してみてください。角の4つの耳を先にかじる人、必ずコーヒーや紅茶に浸して食べる人など、まるでたい焼きの頭としっぽ、どちらから食べるかを談義する日本人のように、プチ・ブールの食べ方談義で熱く語ることでしょう。

お店によって値段は違いますが、24枚入り1箱が1ユーロ以下で買えるのが一般的です。いろんなメーカーがプチ・ブールを出していますが、オリジナルを味わうなら「Véritable Petit Beurre(正真正銘のプチ・ブール)」と書いてある「LU」のプチ・ブールがおすすめです。ナントのおみやげ屋さんではプチ・ブールをモチーフにしたマグネットやバッジ、なべ敷きなども見つかります。

LUオフィシャルサイト

■著者プロフィール
Tricolor Paris
トリコロル・パリはフランスに暮らす荻野雅代と桜井道子、ふたりの日本人からなるユニット。パリ関連のガイドブックを執筆・撮影するかたわら、2010年にスタートしたサイトにて、パリのおすすめショップやレストラン、イベント・観光情報はもちろん、フランスのニュースやパリの天気を服装で綴る「お天気カレンダー」など、独自の目線で「フランスの旬」を日々発信している。

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