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1930年代のアメリカを感じられる器 | BAUER POTTERY(バウアーポッタリー)

2017.4.25


どうだろう、このサンサンと降り注ぐカルフォルニアの太陽のような色、いかにもアメリカらしいどっしりとした面構え。これはアメリカの陶器ブランド「 BAUER POTTERY(バウアーポッタリー)」。

恥ずかしながらアメリカの食器ブランドといえばFireKingぐらいしか知らなかったが、1800年代後半〜1900年代初頭までアメリカではかなり多くの陶磁器メーカーが生まれ、そして消えていっている。 BAUER POTTERYもまたそのひとつだった。


アーツ・アンド・クラフツ運動に魅せられて


BAUER POTTERYは1885年、ドイツ移民のJ.A バウアーによりケンタッキー州パデューカにて創業。ウイスキーボトルや水挿しなど、安価な素焼きの陶器を製造していた。


1909年、当時北米で盛り上がっていたアーツ・アンド・クラフツ運動の影響を受けたバウアーは、新境地を開拓するためにカルフォルニアに工場を移転、ガーデニング用の陶器を作り始める。


さらに1929年に著名な彫刻家であるビクター・ハウザーを迎え、より芸術性の高い製品づくりに乗り出す。そこで彼らが注目したのはカルフォルニアの"色"だった。


人々の気持ちを明るく、楽しくする


1929年といえば世界恐慌が始まった年でもある。街には暗いムードが漂い、人々は不安な気持ちを抱えていた。当時のデザイナー、ルイス・イブセンとハウザーには「人々の気持を食卓や日用品で明るくしたい」という強い想いがあった。


そこで彼らは自分たちの身の回りにあるカルフォルニアの風景から、人々が明るい気持ちになる色を取り出していった。たとえばシトラス畑の黄色や、コーストラインの夕陽のオレンジ、太平洋の青……。そうして生まれたシリーズ"CALFORNIA COLORED POTTERY"は、瞬く間に多くの人を魅了し、カルフォルニアの食卓を飾るようになった。


シグネチャーデザインと"パクリ"問題


1932年頃、ハウザーとイブセンは同心円状のリングを施した"RING WARE"コレクションを発表。ビビッドなカラーとアイコニックな意匠はBAUER POTTERYの代名詞として浸透していく。


しかしその人気ゆえ、多くの陶器メーカーがデザインを模倣。それを防ぐ手立てもなかった時代のせいもあり、1962年、BAUER POTTERYはその歴史に幕を閉じた。


救世主、あらわる。


ブランド消滅後もアンティークショップなどで取引されるほか、その歴史をまとめた本が出版されるなど、BAUER POTTERYに魅力を感じる人は多かった。そのうちの1人、コレクターのヤニックボンネスキーが1998年に同社の商標を取得し、ブランド復活へと動く。



彼はオリジナルの忠実に再現するため、1930年当時の工場からわずか8マイル先に新たな工場を建設。自身の3000以上のコレクションをもとに、当時の工法で"BAUER 2000"と名付けた新たな製品づくりを開始した。


カルフォルニアの気候を日本でも感じる


ブランド復活から19年。今日もカルフォルニアの青い空の下で陶器は乾かされ、そして焼かれている。




その鮮やかなカラーを裏面まで堪能するため"3点焼き"という製法が取られている。



もちろん、当時と同じ製法だ。


現在、日本では東京・駒沢の「ジョージ KOMOZAWA」に専門コーナーがあるほか、「ロンハーマン」「シップスデイズ」などのセレクトショップでも手に入れることができる。また、2017年4月28日〜5月8日まで「エストネーション六本木」にてポップアップショップもオープンするとのこと。


底抜けに明るいカラーの器は時を越え、そして海を越え、我々日本人の心も明るく照らしてくれる。


BAUER POTTERY

http://bauerpottery.jp/


写真提供:BAUER POTTERY

取材・文:橘川麻実







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