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飾りたい絵が見つかる。パリのおしゃれなグラフィックアートギャラリー&カフェ|Slow Galerie[パリ]

2017.6.3


パリのおしゃれさんたちが集まる北マレと、より庶民的な空気が流れるレピュブリック広場界隈との、ちょうど中間のエリアにある「Slow Galerie(スロー・ギャルリー)」は、パリでは意外と珍しい、グラフィックアートを扱うギャラリー。かつて薬局だったという天井の高い開放感のある空間に誘われて、中に入ってみましょう。



—こんにちは!


ようこそ!「Slow Galerie」へ。


—このギャラリーのオーナーさんですか?


ラミアです。はじめまして。


—ここは、どんなギャラリーなのでしょう?


グラフィックアートのギャラリーよ。扱っているのはおもにシルクスクリーン(セリグラフ)の作品だけど、エッチング(銅版)もあるわ。


—パリでグラフィックアートのギャラリーって、あまり見かけない気がします。


たぶん片手で数えられるくらいじゃないかな。


—アートギャラリー自体はたくさんあるのに…?


もちろんフランスは「芸術の国」なんだけど、やっぱりエリート主義のようなものがあって。その中で、グラフィックアートがそこまで注目されてこなかったのかもしれないわ。


—芸術は高尚なもの、という考え方があるのでしょうか?


そう、だから街中のギャラリーもなんとなく敷居が高くて、入りづらい雰囲気があるじゃない? 「一部のわかってる人が楽しむ上品なもの」という芸術のイメージを打ち破りたい、というのがこのギャラリーを開いた理由のひとつよ。



—ラミアさんご自身もアーティストなのですか?


いえいえ、私自身は、もともと電気通信のエンジニアをしていたの。


—それはまたある意味対極ですね。


でしょ。30歳を過ぎた頃に、突然、「人生を変えたい!」と思い立って、アートスクールに通い始めたの。


—アートスクールを出てからは?


レピュブリック広場の近くに、ライブ、映画上映、展覧会などのイベントを毎日のように開催するカフェを開いたの。誰でも入れるカフェで、そこにあるアートを、それぞれが好きなように楽しめる、そんな場所。


—そのカフェはもうないのですよね?


人の出入りが多いカフェで、イベントが目まぐるしく変わって…。充実していたけれど、このペースをずっと続けるのは難しいなと思って、いったんそのカフェを閉じたの。それから1年くらい夫とヨットでのんびり旅をして…。それから2014年の2月に「Slow Galerie」をオープンしたの。



—グラフィックアートを選んだ理由は?


純粋に自分が好きだから。そして、パリにグラフィックアートを扱うギャラリーがほとんどなかったから。ベルリンやロンドンで、グラフィックアートと気軽に触れられるお店に出会ったのも刺激になったわ。


—シルクスクリーンの作品がメインなんですね。


シルクスクリーンは、美しい作品を比較的容易に生み出せる技法。つまり、 リーズナブルに手に入れられるアートなんです。まさに、芸術という垣根を超えて、たくさんの人に楽しんでもらいたいというこのお店にぴったりでしょう。




—そしてエッチングもあるんですね。


銅版画も歴史が古いけれど、実は今、若いアーティストたちがどんどん才能を開花させているのよ。


—新世代がちゃんと伝統を守っているんですね。


伝統を守るだけでなく、今の世代だからこその大胆でフレッシュな発想から生まれる作品を見ていると、本当に頼もしい。同時に、そういうアーティストたちを生み出し続ける、フランスの芸術学校へのリスペクトも感じるわ。


—フランス人アーティストの作品が多いですか?


フランス人が9割ぐらいで、あとはアメリカ、イギリス、ポーランド、コロンビアなど各国から。見比べると、国によってルールとかコードのようなものが違って、それもおもしろいの。たとえばフランスでは、ほかの国と比べて、細かいところまで描き込むアーティストがとても多いとか。


—男性と女性の違いもありますか?


もちろん一概には言えないけれど、私はあるような気がするわ。ちょうど今、ベルリン在住のフランス人アーティスト2人の作品を展示しているのだけど、片方が男性(JEAN LEBLANC)で、もう片方が女性(MIAM MIAM)。




—キツネのほうが女性かな?


当たり。私個人の意見だけど、女性の作品からはメッセージ性のようなものをより強く感じて、男性の作品からはより客観的な目線、自分のスタイルの主張のようなものを感じることが多い。それぞれの良さがあって、だからこそこうやって対比して展示するとおもしろい。



—ギャラリーの奥は、特定のアーティストの作品を展示するスペースなんですね。


そう、このスペースでは毎月、そのとき気になるアーティストをピックアップして展示しているわ。


—ギャラリーに置く作品はどんな基準で選んでいるのですか?


驚きをもたらしてくれるもの。ユーモアのあるもの。遊び心のあるもの。表現したいものをそのまま描くのではなく、ちょっとひねりを効かせたもの。そして、暗いニュースの多いこの世界だからこそ、見る人の気分を上げてくれるもの。 ストレートに暗く悲しい作品は、あえて選んでいないわ。




—ところで、なぜ「Slow Galerie」という店名にしたのですか?


あわただしい日々の生活に追われる中で、自分自身も、そしてお客さまも、リズムをスローダウンしようよ、というメッセージを込めているわ。



—カフェが併設されているのも、そのためでしょうか?


そう、このお店の中に足を踏み入れたら、とにかくゆったり、のんびりしてほしいなって。コーヒーを飲みながら壁の作品を眺めて、「自分の家のリビングのあそこにあれを飾ったらどうかな…」なんて、ゆっくり時間をかけて選んでもらえたら最高ね。



枚数限定、エディションナンバーとサイン入りの本物のアートを、小さいものなら額入りで50€から買える気軽さがうれしい「Slow Galerie」。ラミアさんのやさしい笑顔と、お店に漂うスローな空気に包まれて、のんびりとアートにひたれる素敵なお店です。



Slow Galerie

5 rue Jean Paul Timbaud 75011 Paris

火-金 11:00〜19:30、土12:00〜19:30、日休

www.slowgalerie.com



著者プロフィール|Tricolor Paris

トリコロル・パリはフランスに暮らす荻野雅代と桜井道子、ふたりの日本人からなるユニット。パリ関連のガイドブックを執筆・撮影するかたわら、2010年にスタートしたサイトにて、パリのおすすめショップやレストラン、イベント・観光情報はもちろん、フランスのニュースやパリの天気を服装で綴る「お天気カレンダー」など、独自の目線で「フランスの旬」を日々発信している。

http://www.tricolorparis.com


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